*以下の設定は本編と多少異なる場合があります。【最終更新日:2007年2月22日】
桃源郷
世と切り離された土地。
私達が中国と呼ぶ国の内陸部にそれはあった。
陶淵明の“桃花源記”にもあるその土地は、私達の知る世とはまったく異なる歩幅で異なる方向へと歩んでいた。
「桃源郷ってなに?」
とても平和で、誰もが幸せに暮らしていける場所。
「そこにヒトは住んでいるの?」
戦争から逃げ延びた人々の子孫が今も暮らしている。
「どんな生活をしているの?」
作物を育てたり、狩猟をしたり。
「それだけ?」
もちろん、商売や他の仕事をする人も、学校へ通う人もいる。
「それじゃあここと似てるの?」
そう、とても似ている。
ただし、ここに比べると桃源郷はとても狭い。
世界に中国しかないほどの広さ。
そこにいくらかの異なる民族が存在する。
私達には想像の出来ないような生き物もいる。
それでも住みよい土地は限られている。
「だから、なんなの?」
さあ……それは私達の住んでいる世界を見れば分かるはず。
――――――――――平和な桃源郷は今は昔の夢物語――――――――――
「私はこの地をもっと豊かにしたい」
どうしてアイツが存在しているんだろう
「仲間の幸せを願うのはいけないことですか?」
記憶の始まりは紅い世界でした
「何に変えてもこの地を豊かに」
アイツが殺した
「時間は残り僅か」
「私が最後の時を刻んで差し上げます」
さあ、あなたのイノチを私に預けてください
無事お返しできる保証などありませんが